子宮頚がんと子宮体がんの検診

子宮頚がんと子宮体がんの検診

子宮がんは、その発生部位から「子宮頚がん」と「子宮体がん」と大きく2つに分けられています。
同じ子宮に発生するがんですが、がんの性格や好発年齢、発生原因や病状の進み方などが大きく違いますので、両者の違いを正しく理解することが大切なのです。

 

両者とも発生頻度は大きく変わってきましたが、なかでも子宮体がんは最近30年間に急増しています。

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子宮頚がんのこと

これは、子宮頚部という子宮の入り口付近に発生するがんです。
子宮頚がんのほとんどは子宮頚部扁平上皮がんが約80%で、残りの20%が子宮頚部腺がん、予後不良なのは後者の方です。

 

最近の日本では、子宮頚がんが子宮がん全体の約53%を占めていると言われています。

 

子宮がんになるリスクが高いのは、どんな人なのでしょうか?

性行為を行った相手が多数いる人
10〜20代で妊娠や分娩の回数の多い人
性体験をした年齢が低い人
たばこを吸う人

 

上記に該当する人は、必ずしも子宮がんになるというわけではありません。
でも、逆に性体験が少ない女性には子宮がんはあまり見られないそうです。

 

子宮頚がんは20年という年月を経て、医学進歩により全体としては減少傾向にありますが、20歳前半が2倍に、20歳後半の人は実に4倍と増加しています。

 

なぜ、子宮頚がんは20代に急増傾向にあるのでしょうか?

 

大部分の子宮頚がんの発生に、ヒトパピローマウイルスによる感染と深い関係があると明らかになっています。
つまり、性体験のある女性がこの病気のリスクを持つわけです。

 

 

 

子宮体がんが急激に増えている!?

子宮体がんは子宮体部の内面を覆う内膜という組織に発生するがんです。
若年者の無排卵月経や閉経前後の女性ホルモンの作用が発症の誘因になります。

 

40代以降でも多く見られますが、20〜30代の女性でも妊娠・出産経験の少ない人や月経不順やホルモンの乱れがある人に多く見られます。

 

一般に発展途上国では子宮頚がんが多いのに対し、先進国では子宮体がんが多いのです。
日本でも食事の欧米化や晩婚化で出産回数の減少などのため、子宮体がんが急増し子宮頚がんと同じくらいの発生頻度になりました。

 

子宮頚がんもそうですが、女性たちが特に気をつけなければならないのは子宮体がんです。

 

かつては子宮がんといえば子宮頚がんでした。
子宮体がんの場合は、わずか数パーセントでした。

 

それが私たちの日本は食生活の欧米化などの影響により、たった20年ほどで4倍以上に子宮体がんの割合が増加したのです。
つまり、子宮がん全体の約40%の割合を占めていることになります。

 

ましてや食生活が欧米化していることもあり、肥満や高血圧、糖尿病、高脂血症の人はさらにリスクが高くなります。

 

子宮頚がんや子宮体がんはいずれにしろ、早期発見が大切で早期に治療すればほぼ完全に治すことができます。
そのためには、定期的に検査を受けることが重要となるわけです。

 

忙しくて検診が受けらない、金銭的に余裕がないので受けらない、などといった理由で検査を受けられない人がいらっしゃると思います。

 

こんな方には、自宅でできるガン検診を検討されてはどうでしょうか?
自宅で手軽に、そしてお財布にも優しいガン検診ができます。

 

子宮頚がんと子宮体がんの検診

みなさんはご存知でしょうか?自治体で行う子宮がん検診は、子宮体がんの検診ではなく『子宮頚がんの検診』をさします。

 

市によって異なるかもしれませんが、がん健診を一次検診ともいわれ、簡単で安全なスクリーニング、要するにふるい分けるための検査となっています。
この検診で、もし何らかの疾患の疑いや異常が見つかった場合は、さらに詳しく検査するための精密検査を受診することになります。

 

ですから、一次検診の結果が要精密検査と判定された場合は、必ず精密検査を受診してくださいね。

 

検診内容って?

子宮がん検診を毎年きちんと受診していたにも関わらず、ある時【子宮体がん】と診断されることもあり得ます。この両者は全く別ものと考えて、それぞれ検診を受けるようにしてくださいね。
平成16年に厚生労働省は、『がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針』を一部改正しました。

 

検診内容のポイントは以下の通りです。

@必要に応じてコルポスコープ検査を行う。
A30歳以上毎年 → 20歳以上隔年に変更
B子宮頸がん検診は、細胞診検査を実施する。

 

問診の結果、子宮体部がんの有症状者及びハイリスク者については、十分な安全管理の下で多様な検査のできる医療機関の受診を勧奨する。

 

@のコルポスコープ(拡大鏡)検査とは、拡大鏡を膣内に挿入し精密に観察する検査のことです。

 

日本のがん検診受診率、最低レベル?

特記すべき事項はAとBではないでしょうか?

 

Aに関しては、検診対象の年齢が30歳から20歳へと変更ました。
なぜ30歳から20歳へと変更したのでしょうか?

 

一般にがんになりやすい年齢は40歳以降と言われましたが、20歳以降でも子宮がんになることもあるのです。

 

子宮頚がんは低年齢化で子宮体がんは増加傾向にあります。
以前は子宮がんといえば子宮頚がんでしたが、特に気をつけるべきなのは子宮体がんなのです。
なぜなら、こ20年で子宮体がんの患者数が約4倍にも急増しているのです。

 

それから「2年に1度は検診を受ける」という点ですが、私たちの日本では職場検診を含めても20%前後しか検診率がありません。

 

ちなみに欧米では80%以上が検診を受けているようです。
実は、日本のがん検診受診率は先進国の中で最低レベルなのです!
検診に対する重要性がまだ低いですね。

 

Bに関しては、子宮体部がんの有症状者とは不正出血・月経不規則・更年期以降の人で、ハイリスク者は肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症の人を言います。

 

子宮頚がんの検診を受けた後、このような有症状とリスクのある人は頚がん検診に続いて子宮体がん検診の実施にも併せて同時に行うようにと勧めています。

 

20歳をすぎたら、忙しいから恥ずかしいからなどの理由をつけないで年に1度の検診を受け子宮や卵巣の状態をチェックすることが、ずっと健康でハリのある人生の実現に欠かせないことを覚えてくださいね。

 

慌ただしい生活を送っている人は、ついつい検査を受けずに過ごしていらっしゃることと思います。これでは、大切な病気のサインを見逃してしまうこともあります。

 

実際に、ある病気の症状が出てから、病院での外来でガンが発見される人よりも検診によってガンが発見された人の方が治る割合が多いのです。
つまり症状が出る前に、定期的に検診を受診したほうが病気の早期発見、早期治療につながるというわけです。

 

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